科学系の研究所や、工場が立ち並ぶ臨海都市、映鳥(ハエトリ)市。
主人公勇は、ある日の学校の帰り道、妙な光景を目にする。
どこからともなく現れたアリの形をした機械が大量に出てきて、町を歩く人々の肩に飛び乗ったかと思うと、みるみるその人たちの顔からは生気が失われた。
勇の肩にもメカが飛び乗り、勇は暗い気分になったが亡くなった両親の教えを思い出した。
"どうしようもなく辛いとき、無理にでも歌え。
そうすればきっと元気になるから!"
勇は長い間歌を口ずさむことはなかったが、なんとか父親と一緒に歌った歌を思い出し歌いだす。
すると、どこからともなくそれに答えるかのように、歌声が聞こえてくる。
「誰?・・お父さんなの?」
勇とその歌声は共鳴を強め、やがて地響きと共に地面が裂けたかと思うと、そこから巨大ロボットが現れ、アリ型の小型メカたちは恐れをなして一旦退散する。
「君が勇か…私は、かにぱーにゅ。君と一緒に、やつらと戦うために作られた巨大ロボットだ。よろしく」
勇は覚醒したかにぱーにゅと共に、ギャッキョーンやその他、正体不明の敵が送り込んでくるメカたちと戦うこととなる。